先行ワクチン製造へ、54万人分 新型インフル 

 政府は10日、新型インフルエンザの発生に備え、流行が拡大する前に医療関係者ら特定の職種の人に先行的に接種するためのワクチン約54万人分の製造を本年度中に完了させることを決めた。近く、備蓄してある原液の一部を使って製造を開始する。

 病原性の強いインフルエンザに変異する恐れがあり、東南アジアなどに由来する計4株からそれぞれ約54万人分をつくる。ワクチン接種を施す医療関係者のほか、社会の維持に重要な役割を担う職業に就いている人への接種を検討している。

 政府は4株それぞれについて約1千万人分のワクチンの原液を備蓄している。


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