イラク副大統領に死刑判決 国外逃亡中、暗殺関与の罪 

ロイター通信のインタビューに応じるイラクのハシミ副大統領=2011年6月、バグダッド(ロイター=共同)

 【カイロ共同】イラクの首都バグダッドの裁判所は9日、スンニ派イスラム教徒として政府最高位にあるハシミ副大統領(国外逃亡中)に、治安部隊員らの暗殺に関与した罪で死刑判決を下した。AP通信などが伝えた。

 ハシミ氏は罪を全面的に否認し、シーア派のマリキ首相がハシミ氏を排斥するための政治的な事件だと批判してきた。死刑判決で、2006~07年に内戦状態を招いた両派の対立が再び深まる可能性がある。

 イラクでは昨年末の米軍撤退後、スンニ派の国際テロ組織アルカイダ系勢力が党派対立などを狙ってテロを活発化させる兆候があり、8日夜から各地の爆発などで50人以上が死亡。


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