首相、胡主席に「大局的に対応」 尖閣念頭に、非公式会談 

9日、APEC首脳会議の全体会合開始前、中国の胡錦濤国家主席(左)と話をする野田首相=ロシアのウラジオストク(AP=共同)

 【ウラジオストク共同】野田佳彦首相は9日午前(日本時間同)、ロシア極東ウラジオストクで開かれているアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の全体会合開始前に、中国の胡錦濤国家主席と約15分間、非公式に会談した。首相が沖縄県・尖閣諸島の国有化を目指す意向を表明後、日中首脳の接触は初めて。

 野田首相は会談で、尖閣諸島をめぐる問題を念頭に「大局的な観点から対応したい」と伝えた上で「日中国交正常化40周年を控え、戦略的互恵関係を深化させたい」と強調した。7日に中国雲南省と貴州省の境界地域で発生した地震へのお見舞いの言葉も伝えた。


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