志功晩年の作品35点発見 青森の記念館で公開へ 

新たに見つかった棟方志功の肉筆絵画(棟方志功記念館提供)

 版画家棟方志功の晩年の絵画や書など未発表作品35点が見つかったことが7日、分かった。作品は、11日から郷里の青森市の棟方志功記念館で一般公開される。

 作品は志功の肉筆の絵画19点と書16点。絵画は、だるまの周りに「笑」などの文字が描かれたものが多く、書は仏教用語や漢詩の言葉が中心。自由で迫力のある志功独特の作風だ。

 作品に残された日付から、志功が亡くなる直前の入院中に制作されたものとみられる。

 2010年に神奈川県鎌倉市の棟方板画美術館が休館し、遺族らが作品の整理をする中で、11年8月に同市のアトリエで発見したという。


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