ゲリラ豪雨も10秒で観測 大阪大開発 

大阪大工学部の屋上に設置された新型気象レーダー=31日午後、大阪府吹田市

 急速に発達してゲリラ豪雨や竜巻を引き起こす積乱雲を、最短たった10秒で立体的に観測できる気象レーダーを情報通信研究機構(NICT)と大阪大、東芝のチームが開発し31日、公開した。

 牛尾知雄大阪大准教授は「十数分後に地上に降る雨粒の動きを、ほぼリアルタイムにパソコン画面で見られる。実用化できれば、より正確にゲリラ豪雨などを予報できる」とした。

 レーダーは大阪府吹田市の大阪大工学部屋上に設置され、6月から試験観測を開始。大阪府のほぼ全域のほか、滋賀、京都、兵庫、奈良などの一部を含む半径60キロの、地上から上空約14キロまでの範囲を観測できる。


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