カネミ油症救済法が成立 被害者に年24万円  

被害者救済法が成立し、手をたたいて喜ぶカネミ油症の患者ら=29日午後、北九州市小倉北区

 1968年に西日本一帯で起きた食品公害「カネミ油症」の被害者救済法が29日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。救済法に基づき、国は認定患者らを対象に健康実態調査を毎年実施し、協力した人には生活支援金などとして年24万円が支給される。

 カネミ油症被害者の公的救済が立法化されるのは初めて。超党派の議員連盟が議員立法として法案を国会に提出していた。9月5日に公布、施行され、厚生労働省は来年度から健康実態調査を実施する方針。29日の採決は午前の予定だったが、首相問責決議の影響で午後にずれ込んだ。


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