愛媛大、硬いセラミックス合成 鉄削る刃に 

 愛媛大の地球深部ダイナミクス研究センター(松山市)は、砂や岩石の主成分となっている二酸化ケイ素から、硬くて割れにくいセラミックスの合成に成功し、29日報道機関向けに説明会を開いた。鉄やステンレスを削る刃への実用化を目指す。

 鉄などを削る刃に使われている超硬合金は、タングステンやコバルトといったレアメタル(希少金属)で作られるため、原料を輸入に頼らざるを得ない上、枯渇が懸念されている。

 センターによると、新しいセラミックスは超硬合金より硬く、割れにくい。タングステンなどの代わりに利用できれば、資源保護にも役立つ。


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