いじめ隠さず対処、政府が大綱 遺族要望で第三者調査 

新たな自殺総合対策大綱について話し合われた自殺総合対策会議=28日午前、首相官邸

 政府は28日午前の閣議で、いじめ自殺への対策強化を柱とする新たな自殺総合対策大綱を決めた。いじめ問題は隠さずに学校と教育委員会、家庭などが連携して迅速に対処すべきだと明記し、いじめ自殺の被害者遺族が求めれば、学校や教育委員会でない第三者の調査で実態を把握する必要性も指摘した。

 大津での中2男子自殺などを踏まえて9日に公表した2007年の大綱見直し案から、いじめ自殺に関する記述をさらに増やした。

 新大綱では、全般的な自殺防止策の目標を「誰も自殺に追い込まれることのない社会」と位置付け、当面の重点施策として、自殺未遂者への支援強化―などを挙げた。


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