北極の氷、止まらぬ縮小 NASAも衛星で観測 

8月26日の衛星データをもとにした北極海の海氷。海氷外側の線は、過去30年間の同じ時期に観測された海氷の平均値(NASA提供、共同)

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は27日、北極海の海氷面積が26日時点で410万平方キロと過去最小になったとの観測結果を発表した。

 既に日本の宇宙航空研究開発機構は過去最小の421万平方キロになったと発表。両機関の衛星データが異なり単純比較はできないが、夏の北極ではさらに数週間にわたって氷が解けるため、NASAのチームは縮小が続くとみている。

 衛星データを基に海氷面積を調べると、NASAの記録では過去最小だった2007年9月の417万平方キロを下回った。北極の氷は、例年面積が小さくなっており、地球温暖化との関係が指摘されている。


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