体内時計を血液で測定 不眠治療にも期待 

 人の体で24時間周期を刻む体内時計が、何時を示しているかを血液から読み取る手法を理化学研究所と慶応大先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)のチームが開発し、27日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。時差ぼけや不眠など、体内時計のずれによる障害の診断や治療に使えると期待できるという。

 チームは、20代の男性3人に温度や明るさが一定の室内で36時間過ごしてもらい、2時間おきに血液を採って分析。血中に含まれるアミノ酸や脂質など、体のリズムに合わせて24時間周期で増減する58種類の分子を特定し、これらの増減で体内の時刻を知ることができる「分子時刻表」を作成。


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