政府、尖閣国有化の交渉本格化 9月購入視野、地権者に柔軟姿勢 

沖縄県・尖閣諸島の(手前から)南小島、北小島、魚釣島=2011年6月

 政府が、沖縄県・尖閣諸島の9月中の国有化も視野に地権者側と本格的な交渉に入っていることが26日、分かった。領有権を主張する中国側の強硬姿勢を踏まえ、政府は国による管理の必要性を強調し、買い取り額として約20億円を提示している。これに対し地権者側も国有化に柔軟姿勢を見せているという。複数の関係者が明らかにした。

 ただ、尖閣諸島は石原慎太郎東京都知事も購入計画を表明、最終合意までは曲折も予想される。

 関係者によると、7月末ごろ、野田佳彦首相の指示に基づき長浜博行官房副長官が地権者とひそかに接触。これとは別に政府関係者が地権者側近と複数回交渉している。


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