記録装置故障の原因究明を 保安院、東電に指示 

 経済産業省原子力安全・保安院は23日、東京電力福島第1原発事故で、警報発生を自動的に記録する「アラームタイパー」と呼ばれる装置のうち、1号機の装置が紙詰まりを起こし記録が残らなかったとして、当時の運用状況や故障原因を究明するよう東電に指示した。東電以外の原子力事業者にも同様の警報記録装置の運用状況を報告するよう求めた。

 第1原発1号機では昨年3月11日の地震発生から約12分後、アラームタイパーが紙詰まりを起こし、その後の非常用ディーゼル発電機や主蒸気逃がし安全弁(SR弁)の作動に関する警報記録が残っていない。


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