au、携帯通話を太陽光で確保 自立型100局に 

太陽光発電パネルを備えたKDDIの携帯電話基地局=栃木県足利市(KDDI提供)

 KDDI(au)が、太陽光発電パネルと蓄電池を備えた携帯電話基地局を2012年度末までに現在の約10倍の計100局に増やすことが17日、分かった。災害時に通話を確保するのが狙い。東日本大震災で電力不足から大規模な通信障害を起こしたのを教訓に、他の通信各社も自立型基地局の導入を加速する。

 KDDIは太陽光、蓄電池、夜間の三つの電力を生かした基地局の運用を09年から始めた。電気代の安い夜間は電力会社を使う一方で蓄電池に充電し、日中は太陽光と蓄電池を中心に動かす。三つの電力のハイブリッド(混成)という意味の造語で「トライブリッド基地局」と名付けた。


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