玉音放送録音の玉虫一雄氏が死去 NHK職員 

 日本放送協会(NHK)の技術職員として昭和天皇の「玉音放送」の録音に携わった玉虫一雄(たまむし・かずお)氏が7月16日午前、仙台市青葉区の病院で死去していたことが15日分かった。90歳。仙台市出身。葬儀・告別式は親族で行った。喪主は長男健一(けんいち)氏。

 NHK技術局所属の1945年8月14日、宮内省(現宮内庁)への出頭命令があり、職員8人で出向き、皇居で昭和天皇が読み上げた終戦の詔書を録音した。

 近年は「玉音放送」録音時の様子を講演などで語る活動をしていた。当時の様子について「収録した音は雑音が多く、陛下の言葉も分かりにくかった」などと話していた。


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