戦中の風船爆弾の気球か 愛媛の資料館で保管 

愛媛県四国中央市の「紙のまち資料館」で保管されている「風船爆弾」の気球部分とみられる和紙製のシート=15日午後

 太平洋戦争時に旧日本軍が開発した「風船爆弾」の気球部分とみられる和紙製のシートが、愛媛県四国中央市の「紙のまち資料館」で保管されていることが分かった。同館が15日、明らかにした。

 風船爆弾の気球部分は直径約10メートル。こんにゃくのりと和紙で造った半球部分を接合して一つの気球にする。これに爆弾と焼夷弾をぶら下げ、偏西風を利用し飛ばす仕組み。同館のシートも直径約10メートルで3枚あり、いずれも下部の半球部分とみられる。

 金崎治信館長によると、シートは元館長らが郷土の紙製品を収集する中で市民から寄付された。展示スペースがないため収蔵庫で保管している。


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