自民、不信任案でジレンマ 独自提出を検討 

 自民党は5日、自民、公明両党を除く中小野党7党が消費税増税法案の成立阻止を理由に野田内閣不信任決議案を提出した場合、それとは別に独自の不信任案提出を検討する考えを示した。増税阻止との理由には同調できない一方、不信任案に反対すれば野田内閣を信任する形になるというジレンマがあるためだ。

 自民党内では、衆院解散の時期を明示しない首相に対する不信感が急速に高まっている。執行部は、中小野党7党の不信任案に同調する動きが出かねないと懸念。独自の不信任案提出を検討するのは結束を維持する狙いもあるようだ。


  • LINEで送る