尖閣、20億円買い取り打診 国有化で政府 

沖縄県の尖閣諸島。手前から、南小島、北小島、魚釣島=2011年6月

 政府が沖縄県・尖閣諸島の国有化に向け、地権者側に対し約20億円の買い取り額を提示したことが31日、分かった。地権者に近い関係者が明らかにした。地権者側は東京都の石原慎太郎知事との売買交渉を優先するため、国の提示に応じない考えを伝えており、野田政権が目指す国有化のめどは依然立っていない。

 関係者によると、政府側は7月下旬、地権者側に「20億円近い額」(関係者)での買い取りの意向を伝達した。

 東京都によると、尖閣諸島の購入や活用に向け都が募集した寄付金は30日現在、約9万5千件で計13億9千万円に上っている。


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