職場の禁煙「努力義務」 民主党の修正案、骨抜きに 

 全ての事業者に職場の全面禁煙か分煙を義務付ける労働安全衛生法改正案について「努力義務」に後退させる民主党の修正案が30日、明らかになった。

 法案成立のためには、飲食店やたばこ関連産業に配慮して義務規定を断念する必要があると判断した。政府が国会に提出中の改正案は事実上骨抜きになる。民主党は修正案について党内で理解を求めるとともに、野党とも協議を進める。

 修正案は、政府案が義務付けた全面禁煙や分煙について「事業者は受動喫煙を防止するため、実情に応じた適切な措置を講ずることを努力義務とする」とした。

 飲食店に換気設備の導入などを義務付けていた部分は削除した。


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