自衛隊PKO展開地域で戦闘 シリア情勢悪化が影響 

 自衛隊が国連平和維持活動(PKO)の一環として後方支援に参加している、イスラエルとシリア国境ゴラン高原の国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)活動地域で、シリア軍と反体制派の戦闘が続発していることが、30日分かった。23日にはシリア側から発射された砲弾が着弾、情勢が不安定化している。複数の外交筋が明らかにした。

 UNDOFは第4次中東戦争後、イスラエルとシリアの停戦合意監視のために派遣された。自衛隊派遣の前提である「紛争当事者間の停戦合意」は形式上堅持されているものの、シリア情勢の流動化で現地の状況が悪化する恐れも否定できない。(東京、エルサレム共同)


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