農相、海水淡水化も検討 諫早開門の代替水源で提示 

開門調査に反対する長崎県の中村法道知事らとの会談を終え、記者の質問に答える郡司農相(中央)=28日午後、長崎県諫早市

 郡司彰農相は28日、国営諫早湾干拓事業(長崎県)潮受け堤防排水門の開門調査を実施する際に必要となる干拓営農の代替水源として、海水の淡水化技術の活用も検討する考えを示した。開門に反対している中村法道長崎県知事や宮本明雄同県諫早市長らとの諫早市での会談で明らかにした。

 郡司氏の現地入りは6月の農相就任後初めて。代替水源として農林水産省が以前から検討している地下水利用については、郡司氏が会談で「利用に備えたボーリング調査をなんとしても実施させてほしい」と要請した。しかし、地元側からは反対意見が相次いだため、郡司氏は新たな案として海水淡水化を提示した。


  • LINEで送る