2012年4月24日 18:56 | 無料公開

米ハワイ島のすばる望遠鏡が捉えた、地球から127億光年先にある銀河(矢印)が集まった「原始銀河団」の中心部(国立天文台提供)
総合研究大学院大や国立天文台などのチームは24日、米ハワイ島のすばる望遠鏡で、生まれたばかりの「原始銀河団」を捉えたと発表した。地球から約127億光年離れており、これまでで最も遠い。宇宙の構造や銀河の進化解明の手掛かりになるという。
銀河団は銀河が寄り集まってできる。今回の銀河団は127億年前の姿を見ていることになるが、宇宙が大爆発ビッグバンで誕生したとされる約137億年前から、わずか10億年弱しかたっていないころに銀河団が存在したことになる。柏川伸成同天文台准教授は「詳しく調べ、宇宙の構造の起源に迫りたい」と話している。