食品の自主検査、国の基準で 農水省が通知 

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 農林水産省は21日までに、食品メーカーや流通企業に対し、食品の放射性物質検査を自主的に行う場合でも国の基準値に基づいて安全性を判断するように求める通知を出した。

 食品業界の一部には、国の基準より厳しい独自基準を設け、それを満たした商品だけを販売する動きがある。農水省は通知で「過剰な規制と(複数の基準値が出回ることによる)消費段階での混乱を避ける」としており、国の基準に対する消費者の不信感の拡大を抑制する狙いがある。ただ、放射性物質のより少ない食品を求める消費者からは疑問の声も上がりそうだ。

 通知は業界団体を通じて傘下企業への周知を要請。企業の自主検査でも「科学的に信頼できる分析」が必要だとし、厚生労働省に登録された検査機関を利用することなども求めている。

 国は放射性セシウムの含有濃度を一般食品で1キログラム当たり100ベクレルとするなど従来より厳しい新基準値を4月に適用した。通知はこの新基準値が国際基準より「厳しい前提」で設定されており、安全を十分に確保できると強調している。