クモの糸でバイオリンの弦 「深みのある音色」と判明 

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クモの糸で作製した弦でバイオリンを奏でる奈良県立医大の大崎茂芳特任教授=19日、奈良県橿原市

 世界で初めてクモの糸でできたバイオリンの弦を作製した奈良県立医大の大崎茂芳特任教授(65)=生体高分子学=が、クモの糸の弦は一般的な弦よりも強く、演奏した際に柔らかく深みのある音が出ることを解明し、13日付の米物理学誌フィジカル・レビュー・レターズに掲載された。大崎教授が19日、取材に応じた。

 大崎教授は2010年、直径約8マイクロメートル(千分の8ミリ)のクモの糸約1万本から1本の弦を作るのに成功。プロのバイオリニストが名器ストラディバリウスに弦を張って演奏する機会もあり「今までにない音色で、表現の幅が広がる」と絶賛したという。