諫早干拓地で生き物の慰霊祭 堤防閉め切りから15年 

  • LINEで送る

国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防閉め切りから15年を迎え行われた、干潟に生息していた生き物の慰霊祭=14日午前、長崎県諫早市

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)で「ギロチン」と呼ばれた潮受け堤防の閉め切りから15年となった14日、干拓事業に反対してきた市民団体のメンバーらが干潟消失で死滅したムツゴロウなどの生き物の慰霊祭を諫早市の中央干拓地付近で開いた。

 慰霊祭には、市民団体メンバーのほか、国に開門を求めた訴訟の原告の漁業関係者や弁護団らが参加。

 潮受け堤防は1997年4月14日、鋼鉄の扉約300枚を次々に落下させて閉め切り、国内最大級の干潟が失われたほか、諫早湾内に生息していた生き物も死滅した。漁業者は堤防閉め切りの影響で海が濁り、ノリの不作や高級二枚貝タイラギの不漁が続くなどの漁業被害を訴えている。

 干拓事業は2008年3月に完成し、干拓農地約670ヘクタールで41の法人と個人が営農している。