千葉から世界の頂点へ 「チーム一丸、声援を」 ボッチャリオ大会団体銀メダル・広瀬隆喜選手=君津市 東京パラリンピックまで1年

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東京パラリンピックに向け練習を重ねる広瀬選手=21日、東京都品川区の日本財団パラアリーナ
東京パラリンピックに向け練習を重ねる広瀬選手=21日、東京都品川区の日本財団パラアリーナ
前回リオ大会ボッチャのチーム(脳性まひ)で獲得した銀メダルを掲げ、笑顔の広瀬選手(前列左端)=2016年9月、リオデジャネイロ(共同)
前回リオ大会ボッチャのチーム(脳性まひ)で獲得した銀メダルを掲げ、笑顔の広瀬選手(前列左端)=2016年9月、リオデジャネイロ(共同)

 56年ぶりに東京で開催される障害者スポーツの晴れ舞台、夏季パラリンピックは25日で開幕まで1年。前回リオデジャネイロ大会のボッチャ競技で団体銀メダルに輝いた君津市北子安在住の広瀬隆喜(たかゆき)選手(34)が千葉日報社の取材に応じ、「金メダルを取るための戦術を練り、チーム一丸で頑張る」と“頂点”への意気込みを語った。日本初の悲願に向け練習を積むとともに、イベントや体験会にも積極的に参加し競技の普及を目指す日本の主力。「会場に来て生の声援を送って」と自国開催への期待を込めた。

 イタリア語でボールを意味するボッチャは、自分の球を投げたり転がしたりして、白の目標球にいかに近づけるかを競う。「地上のカーリング」とも呼ばれる戦略性の高い競技だ。

 北京、ロンドン、リオと3大会連続で出場。前回リオ大会で個人7位に入り、エースとして躍動した団体では日本初の銀メダルに貢献した。

 「ボッチャの知名度は低かったが、今は企業や学校などいろいろな所でやってくれている」とメダル効果を実感。自らも練習の傍らイベントに参加し、競技の普及に尽力してきた。「それぞれ得意な技があり逆転劇も起きる。楽しさを知って」。野球やサッカーのように親しまれるスポーツにするのが目標だ。

 千葉県でも千葉市でパラ4競技が開催される2020大会。「五輪だけでなくパラスポーツも白熱する。各地のイベントで実際に競技を体験して会場に来てもらえれば、もっと面白さが分かる」と祭典への参加を呼び掛ける。

 自国開催に「わくわくしている」という頼もしい日本のエース。ボッチャ界は今、前回王者タイを中心に中国や韓国などアジア諸国の台頭が著しい。「リオは銀。その上は金しかない。いかにアジア勢を倒すか」。さらなる飛躍を目指し、個人でも初のメダル獲得を狙っている。

 ボッチャは東京都江東区の有明体操競技場で来年8月29日~9月5日に開催される。

(地方部・武内博志)

◇ひろせ・たかゆき 君津市出身。北子安小、袖ケ浦特別支援学校を卒業後、富津市内の社会福祉施設に勤務し、市原ボッチャクラブで練習を重ねてきた。現在は総合レンタル業・西尾レントオールに所属する。先天性の脳性まひで手足にまひがあり、中学、高校ではビームライフルや陸上に打ち込んだ。高校3年時に先生の勧めでボッチャを始めた。日本がボッチャで初参加したパラ北京大会は個人17位、団体10位。ロンドン大会は団体7位。力強く球をぶつけてスペースを作る「ヒット」や、空中に投げて狙いの球に直接当てる「ロビング」を得意とする。