専松、初の決勝逃す 春季関東地区高校野球大会 第4日

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東海大菅生(東京)に0-4で敗戦後、スタンドへあいさつに向かう専大松戸の選手たち=大宮公園
東海大菅生(東京)に0-4で敗戦後、スタンドへあいさつに向かう専大松戸の選手たち=大宮公園
8回3失点だった専大松戸先発の杉田
8回3失点だった専大松戸先発の杉田

 春季関東地区高校野球大会第4日は22日、埼玉県の県営大宮公園野球場で準決勝2試合が行われ、本県2位の専大松戸は東海大菅生(東京1位)に0-4で完封負けを喫し、春秋通じて初の関東大会決勝進出を逃した。

 専大松戸は相手のエース左腕に散発2安打に封じられ、三塁を踏めなかった。先発杉田は四回に2点、五回に1点を失ったが、六回以降は一人の走者も出さずに8回3失点と踏ん張った。

 最終日は23日、同球場で東海大相模(神奈川1位)-東海大菅生の決勝が行われる。

 ▽準決勝(大宮公園)

東海大菅生(東京1位)
000210001―4
000000000―0
専大松戸
(東)中村晃-小山
(専)杉田、小野樹一-間中

 【評】専大松戸が完封負け。相手エースの前に散発2安打で三塁を踏めなかった。先発の杉田は8回6安打3失点。四回に4安打を浴びて2失点、五回にも犠飛で1点を失ったが、六回以降は打たせて取る投球で一人の走者も出さなかった。東海大菅生は中村晃の好投に4番杉崎が2打点で応えた。

◆左腕に完封負け、夏の糧に

 東京王者のエースにねじ伏せられた。専大松戸は東海大菅生の背番号1を相手に散発2安打。県大会から発揮し続けた強打は消え、春の関東大会を4強で終えた。

 相手のエース左腕は小さく曲がる変化球、切れのある速球を四隅に投げ込んだ。専大松戸の打線は三回まで無安打と序盤から手が出なかった。

 途中から各打者で右打ちへの意識を重ねた。だが、「相手のバッテリーが内角へ直球を使ってきたりして、逆手に取られた」と間中堅主将。相手の投球術に翻弄(ほんろう)された。三振8個、フライアウトは10個と淡泊な攻撃が目立ち、持丸修一監督は「相手の投手が何枚も上だった。良い経験をさせてもらった」と脱帽した。

 これで春の公式戦は全てが終了した。2009~18年の10年間で関東大会に7度出場の“春巧者”も、14年以降は全て初戦敗退と1勝の壁に苦しんだ。6年ぶりの4強入りに加え、好投手との対戦に「収穫になった」と間中。経験を糧に、15年以来の甲子園切符をつかみにいく。

◆エースに代わり好投 杉田8回3失点

 あいつの分も、自分が抑える。専大松戸の背番号10、杉田智也は8回3失点。四、五回に失点したが大崩れせず、六回以降は一人の走者も許さなかった。スライダーなど変化球中心で打たせて取った右腕は「相手は直球に強いので、変化球をうまく使いながら投げた」と振り返った。

 初戦で8回無失点と好投した背番号1の横山陸人は、背中に張りが出た影響で登板しないことが決まっていた。杉田は「横山が投げられない分、自分が最少失点に抑えることが仕事だと思った」。持丸修一監督は「杉田の成長は大きい」と夏も見据えて評価した。

 昨夏は千葉商大付との初戦で先発を任されたが、打ち込まれて二回途中で降板。チームは敗れた苦い記憶がある。「重圧で周りが全然見えなかった」。最後の夏へ「余裕を持って投げたい」と自然体を誓った。