延長制し頂点 千葉県勢W優勝 柔道の全国高校選手権第1日

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男子66キロ級決勝 ともえ投げで技ありを奪う木更津総合・唯野=日本武道館
男子66キロ級決勝 ともえ投げで技ありを奪う木更津総合・唯野=日本武道館
女子48キロ級決勝 組み合う八千代・吉岡
女子48キロ級決勝 組み合う八千代・吉岡

 柔道の全国高校選手権第1日は20日、日本武道館で男女の個人戦が行われ、男子66キロ級で唯野己哲(木更津総合)が決勝で延長の末に勝利を収め、頂点に立った。女子48キロ級の吉岡光(八千代)も決勝を延長で制し、優勝した。

 男子60キロ級で浜田大樹(木更津総合)が準優勝。同無差別級で金沢聡瑠(木更津総合)がベスト4に入った。木更津総合勢は女子も好成績を残し、52キロ級の永井風歌、57キロ級の渡辺彩香はともにベスト8だった。

 第2日は21日、同会場で男女の団体戦が行われ、本県の男子は木更津総合、女子は八千代が出場する。

 ▽男子60キロ級2回戦

浜田 大樹 優 勢 鈴木 将太
(木更津総     (富山・小
合)        杉)

 ▽同3回戦

浜田 大樹 優 勢 大 沼 勢
(木更津総     (宮城・古
合)        川工)

 ▽同準々決勝

浜田 大樹 優 勢 大田原優斗
(木更津総     (岡山・関
合)        西)

 ▽同準決勝

浜田 大樹 優 勢 田 中 祥
(木更津総     (長崎・長
合)        崎南山)

 ▽同決勝

福田 大晟 優 勢 浜田 大樹
(滋賀・比     (木更津総
叡山)       合)

 ▽同66キロ級1回戦

唯野 己哲 送り襟 浅野 元輝
(木更津総 絞め  (新潟・開
合)        志国際)

 ▽同2回戦

唯野 己哲 肩固め 有馬 雄風
(木更津総     (福島・田
合)        村)

 ▽同3回戦

唯野 己哲 優 勢 三並 大将
(木更津総     (愛知・大
合)        成)

 ▽同準々決勝

唯野 己哲 背負い 岡田悠之介
(木更津総 投げ  (埼玉・埼
合)        玉栄)

 ▽同準決勝

唯野 己哲 肩固め 池崎 晴登
(木更津総     (長崎・長
合)        崎日大)

 ▽同決勝

唯野 己哲 優 勢 岸 武 蔵
(木更津総     (兵庫・報
合)        徳学園)

 ▽同73キロ級1回戦

北條 嘉人 けさ固 山辺 龍斗
(木更津総 め   (愛媛・新
合)        田)

 ▽同2回戦

北條 嘉人 優 勢 吉田 湧登
(木更津総     (長崎・長
合)        崎日大)

 ▽同3回戦

石 原 樹 優 勢 北條 嘉人
(群馬・前     (木更津総
橋商)       合)

 ▽同81キロ級1回戦

藤野 雄大 上四方 本原 颯人
(東海大浦 固め  (大阪・東
安)        海大大阪仰
          星)

 ▽同2回戦

菅原 幸大 優 勢 藤野 雄大
(宮城・柴     (東海大浦
田)        安)

 ▽同無差別級2回戦

金沢 聡瑠 送り足 笠原 海心
(木更津総 払い  (高知・岡
合)        豊)

 ▽同3回戦

金沢 聡瑠 反則勝 森 健 心
(木更津総 ち   (福岡・大
合)        牟田)

 ▽同準々決勝

金沢 聡瑠 小外掛 山野井 爽
(木更津総 け   (埼玉・埼
合)        玉栄)

 ▽同準決勝

グリーンカ 優 勢 金沢 聡瑠
ラニ海斗      (木更津総
(東京・日     合)
体大荏原)

 ▽女子48キロ級2回戦

吉 岡 光 優 勢 野崎偉万里
(八千代)     (滋賀・比
          叡山)

 ▽同3回戦

吉 岡 光 背負い 佐々木 愛
(八千代) 投げ  (奈良・天
          理)

 ▽同準々決勝

吉 岡 光 優 勢 千葉 美月
(八千代)     (宮城・東
          北)

 ▽同準決勝

吉 岡 光 袖釣り 吉本 萌乃
(八千代) 込み腰 (佐賀・佐
          賀工)

 ▽同決勝

吉 岡 光 送り襟 中馬 梨歩
(八千代) 絞め  (鹿児島・
          国分中央)

 ▽同52キロ級1回戦

永井 風歌 優 勢 浦川 真実
(木更津総     (佐賀・佐
合)        賀商)

 ▽同2回戦

永井 風歌 小内刈 平川 葉月
(木更津総 り   (福岡・大
合)        牟田)

 ▽同3回戦

永井 風歌 崩れ上 葛巻 七美
(木更津総 四方固(神奈川・横
合)    め   須賀学院)

 ▽同準々決勝

川田 歩実 優 勢 永井 風歌
(東京・修     (木更津総
徳)        合)

 ▽同57キロ級1回戦

渡辺 彩香 優 勢 牧 山 雅
(木更津総     (佐賀・佐
合)        賀工)

 ▽同2回戦

渡辺 彩香 棄権勝 山中穂乃香
(木更津総 ち   (高知・高
合)        知)

 ▽同3回戦

渡辺 彩香 優 勢 三崎 茉莉
(木更津総     (鹿児島・
合)        鹿児島南)

 ▽同準々決勝

谷 朱 音 反則勝 渡辺 彩香
(山梨・富 ち   (木更津総
士学苑)      合)

 ▽同63キロ級1回戦

川越 里菜 優 勢 小坂 愛美
(木更津総     (石川・津
合)        幡)

 ▽同2回戦

川越 里菜 優 勢 本田 詩乃
(木更津総     (広島・広
合)        島皆実)

 ▽同3回戦

鈴野 杏優 優 勢 川越 里菜
(神奈川・     (木更津総
横須賀学院)    合)

 ▽同無差別級2回戦

米川 明穂 一本背 矢作 彩芽
(静岡・藤 負い投 (八千代)
枝順心)  げ

◆死闘11分好機逃さず 木更津総合の唯野己哲

 11分に及ぶ死闘を制し、雪辱となる栄冠をつかんだ。木更津総合の唯野己哲は男子66キロ級決勝で延長の末、ともえ投げで技ありを奪って頂点に立った。準決勝で敗れた昨年のリベンジを果たして「自然と体が動いた」と汗を拭った。

 両者が決め手を欠いて突入した延長戦。投げ技を仕掛けても相手を崩せず、攻められては守りに入るなど劣勢が続いた。指導を受ければ、敗れる状況。だが「自分が日本一になるんだ、と」。強気を崩さなかった男が好機を見いだしたのは、延長突入から8分すぎ。一瞬の隙をついて相手を転がし、勝利の瞬間は雄たけびを上げた。「めちゃくちゃ長かった」。近野貞治監督は「あれだけ競った試合になれば、最後は気持ち」と教え子をたたえた。

 4強だった前回大会は延長で敗れた。この1年間は朝練習で3キロを走ってスタミナを強化。もともとの体重は72キロという2年生は減量にも取り組みながら、雪辱を胸に汗をかき続けた。主将も務める男は、休む暇もなく団体戦に挑む。狙うのは二つ目の金メダルだ。

◆得意技で聖地に新風 八千代の吉岡光

 技を見せ、日本武道館に新風を吹き込んだ。女子48キロ級で八千代の吉岡光が1年生ながら日本一を決めた。決勝は延長の末、送り襟絞めで一本勝ち。聖地の観衆から感嘆の声を上げさせた。「もともと締め技で決めていた試合は多かった。体が勝手に動いた結果」と金メダルを胸に振り返った。

 全中優勝の経験を持つ実力者。3回戦は開始7秒で背負い投げを決めて一本勝ちするなど、得意の締め技だけではなく、力強い投げ技も仕掛けて頂点に駆け上がった。教え子を見守った熊野耕二監督は「狙ってつかんだ優勝だった」と評価した。

 八千代を入学先に選んだのは「千葉で一番強い学校。全中を優勝した時から八千代に入ると決めていた」。尊敬する柔道選手は父親。柔道一家に生まれ、自然と地元の名門を選び、高校でも日本一をつかんだ。

 第2日は団体戦に挑む。個人、団体の二冠に挑む吉岡は「試合に出させてもらった時は、ポイントを取って勝てるように」と静かに闘志を燃やしていた。