中央学院1年生劇的弾 3番・青木 延長10回、直球振り抜く 「先輩たちと甲子園へ」 第100回全国高校野球 西千葉大会 第13日

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習志野-中央学院 10回裏中央学院無死、サヨナラ本塁打の青木(中央)を迎える中央学院ナイン=ZOZOマリン
習志野-中央学院 10回裏中央学院無死、サヨナラ本塁打の青木(中央)を迎える中央学院ナイン=ZOZOマリン

 同点の延長十回裏。中央学院の先頭打者、青木優吾の放った打球は、低い弾道で左翼手の頭上を越えていく。

 「入れ、入れ」

 ベンチの思いに乗り、白球はスタンドに吸い込まれる。その瞬間、背番号17は夏空に拳を掲げて絶叫した。「とにかくうれしい」。習志野との3時間8分の激闘。終止符を打ったのは、1年生のサヨナラ弾だった。

 準々決勝まで打率5割を記録していたが、この日は4打席目まで無安打。「習志野の応援がすごかったので、緊張した」。だが、十回。「直球を踏み込んで打て」。打席に入る前に福嶋翔平部長から声を掛けられると、力みは取れた。2球目。高めの140キロを言葉通りに振り抜いた。

 「習志野の背中をずっと追ってきた。小林(徹)監督は一番尊敬する存在」。現役だった市船橋時代の恩師との対戦を制し、目を真っ赤にした相馬幸樹監督は激闘を振り返る。「(青木は)変化球にも対応できる選手。感動しました」。高い打撃力を見込んで3番に起用し、期待に応えた教え子をたたえた。

 「頑張れ」。背番号の発表日。ベンチ入りを外れて涙を流す3年生から激励された。「先輩たちの分も頑張らないと」。今春の甲子園はテレビで観戦し、ナインの勇姿を見届けた。「先輩たちと一緒に甲子園に行きたい」。悲願へ、大粒の汗を拭った。