重圧も“主将像”模索 苦労分かち新たな地平 四街道高村田選手 【100回目の夏 白球を追って】

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仲間の好守に笑みを見せる四街道の村田裕希主将=17日、千葉市稲毛区の県総合スポーツセンター野球場
仲間の好守に笑みを見せる四街道の村田裕希主将=17日、千葉市稲毛区の県総合スポーツセンター野球場

 Bシードを倒し、昨夏の16強に並んだ四街道。チームメートとハイタッチを交わした村田裕希主将(17)にとって、ここまでの道のりは平たんではなかった。チームメートとの軋轢(あつれき)。練習方法変更への戸惑い。重圧を背負い理想の“主将像”を探し続けた日々で見つけたのは「自分らしさ」と、仲間と分かち合うことの大切さ。「きょうの勝利は通過点」と言い切った主将が新しい歴史を切り開く。

 昨年秋、先輩たちの投票で主将に選ばれた。やる気は十分にあった。しかし同学年は個性派がそろい、チームの運営を巡って意見が衝突。かじ取りに悩んだ。統率力のあった前主将とも比べられ、同学年から「代わった方がいいんじゃないか」と厳しい言葉を浴びせられたことも。

 「自分は人をまとめるのはうまくない」。それでも主将を辞めることは考えなかった。「自分らしい主将とは」。考え抜いて見つけた答えは、仲間と悩みや苦労を分かち合うこと。チーム内で意見がぶつかった時は納得がいくまで話し合いを重ねて、選手一人一人と徹底的に向き合った。

 新監督の就任で練習方法も大幅に変更。決められたメニューをこなせば良かった練習から、自分たちで考え練習することを求められた。戸惑うチームにあって、副主将と力を合わせ今何をすべきかを模索。春からは新監督に自ら考えた練習メニューを提案するまでにチーム全体が成長した。

 チームの目標に掲げたのが「誰かが本塁打を打つよりも、全員が打って得点する」こと。その言葉通り、この日の試合でも3ランを浴びた直後に打線をつないで逆転。昨夏の成績に並んだ。「この勝利はあくまでも通過点。一戦一戦目の前の試合に向き合っていくだけ」。先輩たちが見ることができなかった地平を目指し、全員で作り上げた自慢のチームとの夏は終わらない。