「スピード」専用壁完成 幕総に千葉県内初 五輪新種目・スポーツクライミング

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新設されたスポーツクライミングのスピード専用ウォール(左2面)=幕張総合高
19日の完成記念式典でスピード競技を披露する順大の池田雄大選手

 2020年東京オリンピックの新種目スポーツクライミング競技の一種で「スピード」専用のウォール(壁)が、千葉市の幕張総合高校に完成した。千葉県内では初の設置となり、競技普及や選手の新たな練習拠点として使用が見込まれる。

 スポーツクライミングは人工の壁に取り付けられたホールド(突起物)を手や足掛かりに登る競技。壁を登るタイムを競う「スピード」のほか、到達高度を競う「リード」と、登り切った回数を競う「ボルダリング」がある。

 県の競技力向上推進事業により、同校には06年から競技用のウォールが設置され始め、09年の国体では関東ブロックの会場となった。ことし9月にスピード専用のウォールが完成。関係者によると「併設された同じ場所で3種目を練習できる会場は、東京や大阪など数カ所にしかなかった」という。

 今回新設されたスピード専用のウォールは2面。いずれも記録表示がされるタイマーを完備している。内1面が国際ルールに対応できる15メートルを満たしていないが、「近日中に延伸する」という。1対1のトーナメント形式で行う試合も実施可能になる。

 19日に同校で完成記念式典を行い、県山岳連盟の関口薫会長は「東京五輪に競技が採用されたが、現在日本はリードとボルダリングが中心」と説明。「スピードの拠点になって世界で活躍する選手を生み、五輪でメダル獲得の期待も高めていきたい」と続けた。

 式典では、4日に行われたスピードの日本学生個人選手権大会で優勝した順大の池田雄大選手(19)=長生高出=らが競技を披露。池田選手は「練習環境が(東京の)昭島しかなかったので、千葉にできたのはうれしい。タイマーも付いているし、壁の感触も大会と同じだった。ここからたくさんの選手が出て、千葉や日本のレベルを上げていきたい」と話した。

 今後は選手向けに練習会を開催し、有望選手の発掘や、世代別日本代表などの合宿地誘致も目指す。