時間外救急に料金上乗せへ 背景に患者の一極集中 旭中央病院

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 旭市の国保旭中央病院(吉田象二病院長、病床数989)が、時間外の救急外来患者に対し、診療費を最大5250円上乗せする「時間外選定療養費」を導入する方針であることが29日、分かった。同病院は「救急外来の一極集中を打開するため」と説明、市外からの患者に適用することなどを含め、詳細な導入要件を検討している。同市の6月議会に条例の一部を改正する議案が提出され、可決されれば8月から施行となる。

 議案は、時間外の救急外来患者に料金を上乗せできるよう、「旭市病院事業使用料及び手数料条例」の一部を改正する内容。同病院は現在、対象者や料金などの詳細を検討中といい、議決されれば病院管理者である病院長が要件を定めることができる。

 時間外選定療養費の導入を検討していることについて、同病院は「患者が一極集中している。あまりにも周りの医療資源が少なく、病院のキャパシティーがいっぱいいっぱい」と説明する。

 同病院の2011年度の救急受診者は5万9905人。周囲に夜間診療している病院がなく、翌日の一般診療でも十分間に合う患者が時間外(平日午後5時~翌午前8時、土日祝日)に救急外来を利用するケースが多いという。

 また、同病院の医師数は今年4月時点で244人で、この1年で14人減少。脳梗塞の患者を最初に診察する内科医が9人減り、救急に影響が出ていることも要因に挙げる。