コロナ禍、戦い手探り 5新人出馬表明 政党支援の構図決まる 【’21千葉県知事選】

写真上段右から、関政幸氏、熊谷俊人氏、金光理恵氏下段右から、門田正則氏、皆川真一郎氏
写真上段右から、関政幸氏、熊谷俊人氏、金光理恵氏 下段右から、門田正則氏、皆川真一郎氏

 任期満了に伴う千葉県知事選は、3月4日の告示まで1カ月に迫った。森田健作知事(71)=3期=が今期限りで退任すると表明しており、いずれも無所属の新人5氏が立候補への準備を進める。本来なら前哨戦が展開されるタイミングながら、新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言下で、各予定候補・陣営とも手探り状態の活動が続く。県内各党支援の構図もほぼ決まり、同月21日の投開票日に向けて静かな戦いが繰り広げられる。

 立候補を予定するのは、自民党が推薦する県議の関政幸氏(41)、立憲民主党県議団支持などを受ける千葉市長の熊谷俊人氏(42)、共産党が推薦する党県西部地区常任委員の金光理恵氏(57)、元船橋市議の門田正則氏(73)、元県立高校長の皆川真一郎氏(66)の5人。

◆代表質問に登壇

 関氏は、自民党の国会・地方議員と連携し、県内全域をバランスよく回りつつ、党支持団体から次々と推薦を取り付け、課題の知名度アップを図っている。

 県議3期の“集大成”として、開会中の2月定例県議会に「県犯罪被害者等支援条例案」を同僚議員と共同提出し、議論を先導してきた条例制定を目指す。4日の同党代表質問に登壇し、前回選挙では同党が支援した森田知事に対し「政治姿勢」について問う。

◆市長職務を優先

 熊谷氏は、当初は1月下旬に辞職して知事選への準備を行う予定だったが、新型コロナ対応で市長職務を優先するため、告示前日まで延期。「最後の最後まで新型コロナ対策をはじめとした危機管理に全力を注ぐ」と述べ、選挙直前まで政令市で陣頭指揮を執る。

 立民県議団支持のほか、千葉維新の会の支援を取り付けたが、幅広い支援を受けるため「県民党」を標ぼう。SNSをフル活用し、政策議論を展開する。

◆「男女平等」前面に

 金光氏は、支援を受ける「憲法がいきる明るい千葉県をつくる会」の構成団体の労組や市民団体、共産党の地域後援会のあいさつ回りなどを行う。出馬表明が1月中旬にずれ込み出遅れは否めないが「男女平等社会の実現を目指す」と力を込め、予定候補で唯一の女性として、男女共同参画条例制定の重要性を説く。

 同月下旬に開いた決起集会では「弱い立場の人を大事にする県政に転換する」と気勢を上げた。

◆官製談合阻止訴え

 門田氏は、県政刷新を掲げ「森田県政で官製談合が進んだ。談合を許さない」と強調。中小企業が公共事業を直接受注できる入札システムに変えるとし、税金の使い方も社会的弱者に向けるよう改めると訴える。

◆経済活性へ独自策

 皆川氏は、本県教育が全国最低レベルにあると指摘し、「子どもたちが生きやすい千葉の実現を」と呼び掛ける。県内経済活性化が喫緊の課題とし、県立銀行創設や地域通貨「県札」発行など独自策を掲げる。


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