
森田健作知事は7日夜、千葉県での緊急事態措置を発表。県民には5月6日までの約1カ月間、県内全域を対象に昼夜を問わず、不要不急の外出自粛を要請した。
これまでの要請は週末と平日夜の外出自粛。新たに「生活の維持に必要な場合を除き、昼夜を問わず、みだりに自宅などから外出しないこと」と踏み込んだ。
緊急事態宣言で可能となった県内施設への使用制限の要請・指示は、現時点では行わない。強化した外出自粛要請の効果や施設側の自主的な協力状況、感染者の推移を見極めた上で、必要なら踏み切る方針。
記者会見した森田知事は「人と人の接触や移動を減らさなければ感染を食い止められない。『自分だけはいいだろう』『これぐらいなら』という考えは、今回の事態においてはだめだ」と強調。一方で「社会機能が停止するような措置は取らないので、県民はどうか落ち着いて行動してほしい」と呼び掛けた。
県は、外出自粛の対象外となる「生活維持に必要」な例として「通院」「社会福祉施設への通所」「食料品・医薬品・生活必需品の購入」「健康維持のための散歩・運動」「在宅ではできない仕事」を挙げた。
職場への出勤は「要請から除く」とした上で「在宅勤務、時差出勤、自転車通勤など人との交わりを低減する取り組みを今まで以上に」と求めた。
一方で「外出自粛をお願いしたい場所の例」として、密集、密閉、密接が生じる施設、キャバレー・ナイトクラブなどの遊興施設や、同居家族以外の多人数での会食を挙げた。ただ、具体的には個人の判断に任せた。
森田知事は「制限には痛みも伴うが、(県民が)互いに頑張って一日も早くコロナを食い止めることが大事」と説明した上で、影響を受ける事業者らを念頭に置いた県の補正予算を早期に組む考えも表明した。
県教委によると、県立学校の休校は5月6日まで延長。きょう8日以降に予定されていた入学式も延期する。小中学校などを設置している市町村教委にも県の対応を参考通知する。