保管場所で協議難航 県提案に地元反発 東葛4市と1組合の放射性焼却灰

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敷地の一部が汚染焼却灰の一時保管場所として県が提案した手賀沼終末処理場=12日、我孫子市

 清掃工場から出る高濃度の放射性物質を含むごみ焼却灰の一時保管場所確保をめぐる問題で、東葛4市と、印西市を中心とした一部事務組合の協議が難航している。県が候補地として我孫子、印西市にまたがる県の下水処理施設「手賀沼終末処理場」を提案したものの、地元2市は「全て受け入れるのは了承できない」と反発。独自の保管場所も確保するよう求められた松戸、柏、流山市では、あらためて市内で候補地を探す動きも出ている。焼却灰が増え続けて満杯状態の施設もある中で、打開の道筋はまだ見えない。

 県資源循環推進課によると、国が定めた埋め立てできる基準(1キログラム当たり8千ベクレル)を超え、4市1組合が保管している焼却灰は昨年11月末現在で計約1170トン。松戸、柏、流山の3市では日々増え続けている。柏市は保管場所がなくなり今月5日、工場1カ所を休止したほか、流山市も今月末には満杯になる見通し。

 4市1組合の要望を受け、県が一時保管候補地として手賀沼処理場を提案したのは昨年10月末。要望団体の地域内にあり、搬送距離が短い、一定規模の土地を確保できる、常駐職員がおり管理しやすい、住宅との距離-などを考慮して選定したと説明。今後1年分、約2500トンの保管が可能としている。

 県の提案に、地元の我孫子、印西の両市は「住民感情を考えると、全量受け入れは納得できない」と反発。5市の副市長による協議が12月22日、今月5日の2回開かれたが、結論は出ていない。我孫子市議会は、全会一致で受け入れ拒否を決議しており、市は「この判断は重い」としている。