東芝、千葉県内2工場閉鎖へ 半導体需要低迷、円高で

2012年度上半期で閉鎖されることになった東芝コンポーネンツ=30日午後、茂原市茂原
2012年度上半期で閉鎖されることになった東芝コンポーネンツ=30日午後、茂原市茂原

 東芝は30日、操業開始から90年余りと稼働中の同社工場で最古の北九州工場(北九州市)と、いずれも子会社の浜岡東芝エレクトロニクス(静岡県御前崎市)、東芝コンポーネンツ(茂原市)の3生産拠点を2012年度上半期に閉鎖すると発表した。東芝コンポーネンツは茂原市のほか君津市にも工場があり、両工場とも対象となる。

 3拠点はいずれも半導体を生産しているが、デジタル家電の需要低迷や1ドル=78円前後の円高傾向が続いて採算が厳しいため、リストラ策を断行する。パナソニックも円高を受けて国内の生産計画を見直すなど、大手電機各社が円高や需要低迷を受けた対応を迫られている。

 3拠点の従業員計約1200人は原則としてグループ内で配置転換する。跡地利用は未定。


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