木更津市 オスプレイ容認 暫定配備「5年以内」

臨時記者会見を開きオスプレイの暫定配備計画に協力する意向を示した渡辺市長(中央)=25日午後3時半ごろ、木更津市役所
臨時記者会見を開きオスプレイの暫定配備計画に協力する意向を示した渡辺市長(中央)=25日午後3時半ごろ、木更津市役所

 陸上自衛隊の輸送機オスプレイの木更津駐屯地への暫定配備計画を巡り、木更津市の渡辺芳邦市長は25日、防衛省で河野太郎防衛相と面会し、「計画に協力する」と受け入れる意向を伝えた。焦点となっていた配備期間は「5年以内を目標」とすることで合意。今年5月、防衛省から計画が提示されて以来、調整が続いていた。陸自によると、来年6~7月に2機を配備する見通しという。

 渡辺市長は同日、臨時記者会見を開き、河野防衛相から「(配備期間は)5年以内を目標」との発言が得られたとして配備計画に協力することを決断したと発表した。

 このほか、徹底した安全対策や、関係者が参画する協議体制の構築、本来の配備先である佐賀空港の施設整備の進捗状況などの情報提供についても要請し、同省として対応していくことで合意。これら四つの事項を書面に残すことも確認したという。

 決断に至った理由として(1)国の防衛政策には基本的に協力する立場(2)市民の安全・安心の確保について、同省の説明が十分か-の観点を挙げた上で「長引かせては市民の不安につながり、防衛政策にも影響する」と述べた。

 今後の対応として、渡辺市長は「できるだけ不安の解消に向けた環境をつくっていきたい」と強調し、5年の配備期間について「現実的な年数と思っている。期間は1機目の配備から5年」との認識を示した。

 同省が最終的な配備先とする佐賀空港は、地元漁協との調整が難航。木更津駐屯地が暫定配備先となる計画が示されて以来、市は配備期間や機体の安全性、騒音などの懸念事項の調整を進めてきたが、同省は配備期間の「目安を検討」などと回答。渡辺市長は「期間が明らかにならなければ判断できない」との姿勢を示し、市議会が「暫定配備期間を5年」と提示した意見書を可決していた。

◆「市長の判断尊重」 森田知事

 会見に先立ち渡辺市長は千葉県庁で森田健作知事と面会。報告を受けた森田知事は「市長の重い判断、地元の思いとして、県としても尊重する。今後も緊密に連携していきたい」と伝えた。

 森田知事は「広域的に県民の安全・安心確保にしっかり対応していかなければ。国に対し、飛行運用などの適切な情報提供が行われるよう求めていく」との考えも示した。

◆オスプレイ暫定配備を巡る経過

 5月24日 防衛副大臣が渡辺市長を訪問。木更津駐屯地をオスプレイの暫定配備先とする計画を伝える。
 6月15日 駐屯地周辺地区を皮切りに防衛省の担当者が出席した非公開での説明会を開始。
 8月 3日 市民全体を対象に公開での説明会を開催。
 9月30日 より詳細な説明や対応を確認するため、市と県が北関東防衛局長に質問書を送付。
10月31日 北関東防衛局から回答。「できるだけ短くなるよう、最大限の努力をするとともに、期間の目安についても検討」
12月 3日 渡辺市長が「期間を明らかにし、必要な確認事項について合意文書が必要」と市議会で答弁。
12月 6日 経緯や論点をまとめた報告書を市が公表。「期間を明らかにしなければ、要請を受け入れるかどうかの判断はできない」
12月18日 市議会が意見書を可決。「暫定配備期間を5年」などと盛り込む。


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