NAA通期赤字回避へ 中間決算は減収減益

 成田国際空港会社(NAA)が10日発表した2011年9月中間連結決算は、東日本大震災と原発事故による旅客減少が響き、売上高に当たる営業収益が前年同期比14・2%減の840億円で04年の民営化後では最低、純利益は同69・9%減の30億円にとどまった。ただ、今夏以降の旅客数が想定よりも回復傾向にあるとして、同日発表の12年3月期通期業績予想は、今年8月時点の10億円の純損失見通しから、32億円の純利益確保に上方修正。民営化後初となる赤字転落は回避できると見込んだ。

 NAAによると、今年4~9月の成田空港の旅客数は前年同期比22・2%(391万人)減の1370万人。航空機発着回数も同8・5%減の約9万回にとどまった。昨年秋以降、本格国際化した羽田空港に旅客の一部が流れる中で、震災と原発事故により、4月と5月の外国人旅客が前年の半分以下になるなど大きなマイナス要因が加わった。

 中間決算では、旅客からの施設使用料収入が前年同期比24・7%減、航空会社からの空港使用料収入も7・5%減となり、空港運営事業は5億円の営業損失。空港内店舗関連のリテール事業も営業収益が20・8%減り、営業利益は34・8%減の52億円と低迷した。


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