警戒区域指定を加速 森田知事「もう災害少ない県でない」

災害対策を強化する考えを示す森田知事=30日、千葉県庁
災害対策を強化する考えを示す森田知事=30日、千葉県庁

 森田健作知事は30日、千葉県庁で開いた記者会見で、9月から続く台風や今回の記録的豪雨を踏まえ「もう千葉県は災害が少ない県ではない」と述べ、遅れが指摘されている土砂災害警戒区域の指定促進などに取り組む姿勢を示した。

 土砂災害警戒区域指定の進ちょくは全国平均88%に対し、千葉県では36%。25日の豪雨で4人が亡くなった千葉市と市原市の土砂崩れ現場3カ所は、準備中などで未指定だった。この状況に森田知事は「私は以前からなんとかしていかなければいけないだろうと(言ってきた)。それが現実のものとなってきた」と強調。

 指定遅れについて県土整備部はこれまで、千葉県では基礎調査完了後、住民説明会を開くなどして指定を丁寧に進めてきたためと説明。森田知事は「それは私も分かる。でも、今回を見ろよと。こういうことが起きている」と指摘、同部に人命第一での対応を指示したという。

 河川増水などをチェックする水位計が、一部で8月から故障していたことには、自身は「知らなかった」と明かし、「担当部局も非常に反省している」と説明。水防本部や水位計故障の対応、洪水ハザードマップなど多岐にわたる業務を担う県土整備部内の体制に「1人が二つも三つも四つも(仕事を抱えるの)では限界がある。落ち度も出てきたりする」として、人員強化を検討する考えを示した。

 会見冒頭では「一連の台風や大雨で被災した皆さまが安心して1日も早く元の生活に戻れるよう、できる限りの支援をしていく」と改めて表明した。


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