児相保護所の増員前倒しへ 空き施設転用も模索 安全確保に緊急性必要 【県議会ちば】

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 野田市立小4年だった栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が1月に死亡した虐待事件を受け、6月補正予算案に計上した千葉県児童相談所の一時保護所増設を巡り、県は11日の県議会で、完了前倒しを図る方針を表明した。併せて、使われていない県施設を転用して迅速に定員を増やす可能性も探るため、照会調査に乗り出す。県の6児相の一時保護所は定員超過が5月7日現在で計40人。県は「緊急対策」の一環で定員増計画をまとめたが、完了めどは約1年半後となっていた。

 同計画では、心愛さんが一時保護解除後に自宅で亡くなったことや保護が必要な事案の増加を踏まえ、県6児相のうち4児相で子どもの受け入れ定員を計28人増やす。

 ただ、完了めどは市川と柏の両児相が2020年12月、銚子と君津の両児相は21年2月。県によると、各児相敷地内での増設を予定し、新たな部屋を造ることも想定しており、設計・工事それぞれの入札手続きや工期も考慮すると一定期間は必要と見込んだ。

 これに対し、11日の自民党の代表質問で木下敬二議員が、子どもたちの安全を確保するには「増設のスピードアップや既存県施設の活用を図るべき」と指摘。

 滝川伸輔副知事は「できる限り早く増設できる整備手法の検討を進める」と答弁し、転用可能な施設の調査についても、子どもの安全や生活環境が確保できるという条件を満たすことを前提に、関係部局の協力を得て行う意向を示した。

 県によると、増設前倒しは、関係部署間で最大限の連携態勢を取り、各段階の手続き迅速化の積み上げで模索する。並行して転用による早期の増員も目指す。

 この日は立憲民主党の矢崎堅太郎議員も代表質問した。