知事ら「徹底究明」 千葉県検証委が初会合 月1回ペース詳細聞き取りへ 野田小4女児死亡

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心愛さんが死亡した事件で、千葉県の検証委員会の初会合の冒頭、黙とうする出席者ら=21日、県庁
心愛さんが死亡した事件で、千葉県の検証委員会の初会合の冒頭、黙とうする出席者ら=21日、県庁

 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件で、千葉県の対応の問題点を調査する第三者検証委員会の初会合が21日、県庁で開かれた。心愛さんのSOSの声を行政や学校も把握していたのに救えなかった幼い命。森田健作知事は「徹底的な原因究明を通じて、再発防止策をしっかりと実施する決意だ」と委員に厳しいチェックを要請。川崎二三彦委員長も「徹底的に検証して再発防止策の提言をしていく」と強調し、関係者への聞き取りを積極的に行う方針を示した。

 心愛さんが自宅で亡くなった事件が発覚してから間もなく1カ月。行政の危機感の希薄さやずさんな対応が次々と明らかになる中で、ようやく始動した本格的な検証作業。県が設置した検証委は委員8人で構成。この日はうち医師や学識者ら6人が出席し、県からは健康福祉部・児童家庭課の担当幹部らが同席した。

 会議冒頭、出席者全員で1分間黙とうし、森田知事が「児童相談所も一時保護した。しかし命を守り切ることはできなかった。心愛さんの気持ちを考えると痛ましく悲しく、痛恨の極み」と述べ、携わった県柏児相をはじめとする県の対応の問題点、野田市や小学校との情報共有・連携の課題精査を、各委員に専門的な立場から進めてほしいと求めた。

 冒頭以外は「率直な意見交換が部分的に取り上げられる懸念がある」などとして非公開で2時間実施した。終了後に記者会見した川崎委員長は「徹底的に検証すると確認した。(心愛さんを)生き返らせることはできないが、事案からしっかり学ぶことでしか、報いることができない。詳細なヒアリングを行いたいので関係機関にはぜひ協力してほしい」と強調。

 一方で、この日は県による事件概要の説明に「委員から質問や疑問点が相次いだ」として、3月中に見込む第2回会合で改めて整理し、聞き取り調査の範囲も絞り込むと説明した。柏児相のほか野田市、同市教委、小学校の関係者を想定する。

 川崎委員長は「今回の事件は非常に社会的な関心が高い。だが、検証は冷静に行いたい」と説明。今後も月1回程度のペースで会合を開きたい意向を示す一方、検証報告や再発防止策の答申を「中途半端にはせず、実効性のあるものにしたい」とし、期限は区切らず「なるべく早く結論を得たい」とするにとどめた。

 国や野田市がそれぞれ設置した検証組織とも、密接に協力していく方針。