県内患者数 前年3倍 本年度食中毒142人 ノロ猛威

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 浜松市で児童ら千人以上が食中毒症状を訴えるなど全国的に猛威を振るっているノロウイルス。県内でも茂原や松戸などで集団感染が相次いで発生。本年度これまでに確認された患者数は142人に上り、前年度の3倍に迫る勢いだ。流行のピーク期だけに、県は十分な手洗いによる予防に加え、二次感染の防止に向けおう吐物などの正しい処理を呼び掛けている。

 手や食品などを介して経口感染するノロウイルスは腸管で増殖すると胃腸炎を発症。浜松市では学校給食のパンが感染源となり児童ら千人以上が食中毒を起こしたほか、東京都昭島市のホテルでは中華料理店の利用者54人が症状を訴えた。

 県内でも昨年10月、浦安市のホテルで食事をした1歳から68歳の男女72人が下痢やおう吐などを訴えたほか、今月に入っても茂原や松戸市の居酒屋をそれぞれ利用した十数人が食中毒にかかった。

 いずれも患者の便からはノロウイルスが検出され、県は店を原因施設とする食中毒と断定した。

 県衛生指導課によると、本年度これまでに確認されたノロウイルスによる食中毒患者は142人。12年度の58人をすでに上回り、年間にすると3倍に達する勢いだ。11年度は141人、10年度は104人だった。

 だが、このほかに症状が軽く、医療機関を受診しないまま快方に向かう人も。実数はさらに多いとみられ、「この間に菌を排出していることもある」と同課は警鐘を鳴らす。

 この時期、最も猛威を振るうノロウイルスの感染予防策として同課はまず「十分な手洗い」を挙げる。アルコール消毒は効きにくいといい、「石けんなどを付けて菌をしっかり洗い流す」と強調する。

 さらに、おう吐物などからの二次感染の防止も重要。使い捨ての手袋を使用し、漂白剤を希釈した液体に浸したペーパータオルなどで拭き取るのが有効だという。