上下分離方式で再建へ 施設整備が経営圧迫 銚子電鉄

  • LINEで送る

銚子市などの支援を受け「上下分離方式」で経営再建に取り組む方針を示した銚子電鉄=銚子電鉄仲ノ町駅
銚子市などの支援を受け「上下分離方式」で経営再建に取り組む方針を示した銚子電鉄=銚子電鉄仲ノ町駅

 銚子電鉄(銚子市、銚子駅-外川駅6・4キロ)は1日、銚子市役所内で記者会見し、「上下分離方式」で経営再建に取り組む方針を明らかにした。線路などの施設を銚子市に譲渡する一方、経営は引き続き同社が行う公有民営の形。施設の維持管理費を市が担うことで、同社の負担軽減が図られる。昨年12月に同市などに支援を要請しており、第三者機関を交えた協議で今後、再建計画を作成していく。支援要請直前に小川文雄社長(73)は相談役に退き、社外取締役だった税理士の竹本勝紀氏(50)が新社長に就任した。

 同社は、鉄道部門収入で毎年数千万円の赤字を出していたが、年間約3億5千万円の売り上げのある「ぬれ煎餅」などの副業で補ってきた。しかし、東日本大震災の影響で2011年度は乗客が前年度と比べて22・4%減の約48万人となり、9千万円の赤字決算。資金繰りが悪化し、昨年10月には給与の一部が遅配するなど苦しい経営状況が続いている。

 会見した竹本社長は「業績がやや持ち直してきているが赤字基調が続いている。車両の更新や変電所施設の整備に数億円の費用が必要。自力再建はほぼ不可能」と支援要請の理由を説明。普段の車両運行を継続するには影響はないが、施設維持管理費が経営を圧迫していることから、経営と施設保有の事業者を分ける上下分離方式を選択した。