成田空港、3倍の54億円 調査費1億5千万円 羽田-成田の都心直結線

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 政府は29日の臨時閣議で、2013年度政府予算案を決定した。一般会計の総額は92兆6115億円と過去最大級。13兆円を超える12年度補正予算案を合わせた「15カ月予算」は、100兆円を上回る規模になった。補正を含めると、新たに発行する国債は48兆円に上り、13年度末の発行残高は約750兆円に膨らむ見通し。景気回復を優先する「借金大国」の姿が一段とはっきりした。

 本県関係では、14年度中の発着枠30万回化を目指す成田空港に、格安航空会社(LCC)専用タ-ミナルの整備など54億円を盛り込んだ。前年度の3倍に上り、56億円を求めた国土交通省の概算要求とほぼ同額だった。また、成田-羽田両空港と都心を直結する新たな鉄道路線の建設などに向けた調査費として1億5千万円を計上。都営浅草線の押上-泉岳寺を結ぶバイパス路線の調査などに充てる。

 成田空港のLCC専用タ-ミナル整備は新規事業で、今後見込まれる就航便の増加に対応する。また、離発着が集中するピ-ク時間帯の処理能力拡大に向け、同時平行離着陸方式の効率的な運用に必要な監視装置を整備する。

 一方、24時間国際拠点空港化を進める羽田空港の整備費は前年度比2・5%増の1096億円。借入金償還が大半を占め、実質的な事業費はこのうち266億円だが成田の約5倍の予算が投入されており“羽田重視”の傾向が続いている。

 成田-羽田と都心を乗り換えなしで結ぶ短絡鉄道線「都心-空港・郊外直結鉄道(都心直結線)」は、バイパス路線の中間には東京駅に隣接する「新東京駅」を新設し、両空港間を直通運転する予定。