ドリフト音めぐり対立 “騒音”抗議・住民側 対策は実施・施設側 南千葉サーキット(市原)と周辺住民

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南千葉サーキット=市原市金剛地
周辺の路上には、騒音反対を訴える立て看板が置かれている

 市原市金剛地の南千葉サーキットから響く車のドリフト音をめぐって、周辺住民と施設の対立が続いている。騒音被害として改善を求める抗議活動をする住民側に対して、施設側は営業時間の短縮などの対策を実施したとして「これ以上は営業妨害」と反発。サーキット場からの騒音を直接規制する法律がないため、地元自治体もお手上げの状態で解決の糸口は見いだせていない。

 「キキーッ」「キュルルル」。茂原市、長柄町と接する山あいに、悲鳴のような音がこだまする。車を故意に横滑りさせるドリフト走行した時にタイヤが路面をこすり発生する音だ。

 住民らは10年12月、「騒音被害の会」として活動を始めた。地元議員や自治会関係者らが参加し、翌11年11月、ドリフト走行の禁止などを求めてサーキット場へ抗議文を提出した。

 これに対して、施設関係者は「車を検査して、一定以上の音量が出る車を走行させないようにした」と説明。また、一度に走行できる車両数も従来の無制限から最大6台に限定し、営業時間も1日9時間から6時間に短縮した。

 「住民の要望には真っ先に手を打った」と同関係者。「これ以上の活動は業務妨害」といら立ちを隠さない。一方の住民側は「肝心のスキール音対策が示されていない」と突き放す。

 溝は深まるばかりだが、行政は手をこまねいたまま。建設現場や工場とは異なり、サーキット場をめぐる騒音は法律による規制対象外だからだ。