千葉県内にも厳しい「値上げの春」 1日から価格改定相次ぐ しょうゆ、マーガリン…県民の食卓を直撃

スーパー「リブレ京成」で4月1日に約30品目が値上がりするチーズやマーガリン=31日、千葉市中央区
スーパー「リブレ京成」で4月1日に約30品目が値上がりするチーズやマーガリン=31日、千葉市中央区
1日の価格改定に伴い、値札の仕分け作業に追われるスーパーの従業員=31日、千葉市中央区
1日の価格改定に伴い、値札の仕分け作業に追われるスーパーの従業員=31日、千葉市中央区

 4月1日から千葉県内でも、あらゆる食料品や生活サービスの価格が改定される。昨年から続く原油・原材料価格の高騰が主な要因で、ロシアによるウクライナ侵攻も影響。しょうゆ、マーガリンなど食卓に欠かせない商品の値上がりが目立つ一方、スーパーはプライベートブランドの価格維持で消費者志向に対応。値上げ幅を抑えようと試行錯誤する企業がある中、県民からは「値上げばかりでつらい」と不安の声が上がった。

 ◆スーパー

 京成グループが展開するスーパーマーケット「リブレ京成」はメーカーの希望小売価格引き上げに伴い、計88品目の食料品を値上げする。主な値上げ品はチーズやマーガリン、ケチャップなどで、明治「北海道十勝スライスチーズ(7枚入り)」は税抜き360円から同380円に。生活必需品のティッシュは、メーカーが10%以上の値上げに踏み切った。

 千葉中央店の担当者は「昨年から値上げが相次ぎ、値札の貼り替え作業にも追われている」と話す。今回はコーヒーなどで千円以下だった商品が数百円値上がりするケースもあり、「価格に対する印象が大きく変わってしまうかもしれない」と懸念した。

 消費者の節約志向に応えるため、プライベートブランド「Vマーク」の商品は現行価格を維持。イオン(千葉市美浜区)も「トップバリュ」の食料品や日用品計約5千品目について、6月末まで値段を据え置くと発表している。

 ◆しょうゆ、菓子

 ちば醤油(香取市)は1日から、一部商品を除きしょうゆと加工調味料を10%ほど値上げする。大豆や小麦の原材料価格上昇などを受け、値上げは約14年ぶりという。「経費削減など企業努力だけでは(コスト上昇を)吸収しきれず、大変厳しい状況」と説明した。

 菓子製造販売の房洋堂(館山市)は同日の改定を見送ったものの、本年度中の値上げを検討している。主力商品「花菜っ娘(はななっこ)」は小麦粉や砂糖を使用しているほか、個包装用のアルミ価格が2倍以上に跳ね上がった。

 同社の担当者も「値上げは避けたかったが、自社の力だけでは難しい。利益はほとんど出ていない状況」と説明。お菓子の特性や工場設備に合った代替資材を探し、「10%以内の改定に抑えたい」とした。

 ◆ガス

 京葉ガス(市川市)は、4月検針分のガス料金を1立方メートルあたり前月比2・23円値上げする。標準的な家庭のガス料金(1カ月に30立方メートル使用)は、同66円増の5976円。
 都市ガスの原料になる液化天然ガスの価格が上昇し、値段を押し上げた。同社は5月検針分の値上げも発表しており、同67円増の6043円になる。

 ◆家計にも

 千葉中央駅周辺で買い物していた米田愛子さん(67)=千葉市中央区=は「これまでの感覚で3千円ぐらいかなと思ってスーパーに行くと、4~5千円になる時もある。社会情勢の改善が見えない中、値上げばかりでつらい」と不安げな様子だった。


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