【速報】多古町長を逮捕 衆院選、町職員に投票依頼か 公選法違反疑い 激戦の千葉10区

所一重容疑者
所一重容疑者
初登庁で花束を手にする所容疑者=2018年4月27日、多古町役場
初登庁で花束を手にする所容疑者=2018年4月27日、多古町役場

 10月31日投開票の衆院選で町長の地位を利用して選挙運動をしたとして、千葉県警は18日、公選法違反(公務員の地位利用など)の疑いで多古町長の所一重容疑者(56)=同町多古=を逮捕した。容疑者は自民党と立憲民主党の前職同士が激しく争った衆院千葉10区で、特定候補者への投票を町職員に依頼したとされ、県警は旭署に捜査本部を設置して全容解明を進める。

 逮捕容疑は衆院選の投開票日だった10月31日、同町などを選挙区とする千葉10区の特定候補者への投票を、複数の町職員に働き掛けた疑い。県警は捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていない。

 県警捜査2課によると、町職員を通して別の有権者にも同候補者への投票を呼び掛けていた疑いもあるとみて、詳しく調べる。同課は容疑者が支援していた候補者名を公表していない。

 所容疑者は同町出身。1999年から町議を5期務め、2度目の挑戦になった2018年の町長選で自民推薦で立候補し初当選した。国士舘大卒。

 衆院千葉10区では、自民党と立憲民主党の両前職が激戦を展開。自民の林幹雄氏が8万3822票で10選を決め、立民の谷田川元氏は8万971票で敗れたものの比例南関東で復活当選。約3千票差という県内最激戦区となっていた。

 所容疑者は31日、林氏の当選決定後、林氏の選挙事務所で「先生のリーフレットに私の写真が載っておりまして、万が一のことがあったらどうしようかと思い眠れませんでした。皆さんのおかげです。ありがとうございました」などとあいさつしていた。

◆今後の捜査見守る

 自民党の林幹雄衆院議員の事務所は「報道で多古町長が公選法違反容疑で逮捕されたことを知り、大変驚いている。事実関係については全く知らないこと。今後の捜査を見守りたい」とコメントした。

◆あってはならない

 立憲民主党の谷田川元衆院議員は「(多古町長の逮捕容疑が)事実とすれば大変遺憾。選挙の公正性を害する行為で、あってはならないことだ」と批判した。


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