「なぜガラス?」「専用ではない?」 疑問に市川市は― 市長室にシャワー室 【急上昇ニュースのウラ】

 千葉県市川市の新庁舎市長室にガラス張りのシャワー室が新庁舎開庁後の昨年10月、追加工事で設置されていた問題を千葉日報オンラインが2月26日に報じると、インターネット上で大きく話題になりました。SNSの反応をみると、「市長専用ではないか」との指摘が続出したほか、ガラス張りであることに「なぜ?」の声が多数寄せられています。市の担当課に取材すると―

  • ⇒市長室にガラス張りシャワー室 市川市の新庁舎、追加工事で 「専用」に反論、市長「危機管理上必要」
  • 千葉日報公式ツイッターの記事告知のリツイート数は4000件を超えています。

     記事では、問題のシャワー室は市長室のトイレ内に追加工事で設置され、市は「災害時に市長や職員が使うことを目的に設置した」と説明していること、ただし市長室を通過しなければ入れない仕組みであること、設置費は約360万円に上ること、ほかに災害時用の職員向けシャワー室は3室設置済みであること―などを報じています。また、村越祐民市長は市長専用との指摘に「想像の飛躍。決してそのようなことではない」と反論している、ということです。

     この記事に対し、SNS上では「市長専用ではないか」との声が噴出。

     「市長室からしか入れないシャワー室を増設して『市長専用ではない』とは、これいかに」

     「市長室を通るなら、一般職員はいちいち市長に許可取って使用するの?」

     「職員向けシャワーを増設すればいいだけなのに」

     ガラス張りであることへの疑問も相次いでいます。

     「ガラス張りにする必要性は?」

     「ガラス張りにして値段上げる必要性は?」

     「外から見せる必要性があるのでしょうか?」

     デジタル編集部は、これらの疑問を市川市新庁舎建設課にぶつけました。

     まず、なぜガラス張りなのかについて同課は、「ガラス張りを探したわけではなく、市長室トイレの狭いスペースに置くのに適したものが、あの仕様のものしかなかった」と説明。設置されたシャワー室は一般的な四角柱の形状ではなく、角の切れた特殊な形状。「四角形のものを入れると、便器が使えなくなる」ということです。

     ガラス張りでは外から見えるのでは、との疑問には、「トイレには扉があって鍵がかかる。さらにその前に洗面所があり、そこにも扉があるので、見えることはない」ということでした。

     では、そんな市長室内の二つの扉を通らないと使えないシャワー室が「市長専用ではない」とはどういうことなのでしょう?

     同課は「主に市長が使うものだが、災害発生時は非常事態なので、職員が使うこともある」と説明しています。市長が災害時以外に使うことはあるのか、との質問には、「災害時に使うのが前提だが、職務の合間に使うことを市で規制するということはない。運用面は市長が決めること」。ちなみに、設置後のシャワー室は「大きな災害がないので、まだ一度も使われていない」とのことでした。

     360万円の設置費がかかったことについては、「建物が大きいので、長い配管が必要になった。天井を外して配管を設置して、また戻すなどの工事もあった。追加工事なので、新築でやるよりは費用がかさんだ」と話しています。追加工事の実施は、昨年8月の新庁舎開庁後の翌9月、市広報室からの要請で決まったということです。

     村越市長は「危機管理上、必要だった。必要に応じて新たに機能を追加することはあり得る。(市民に)理解してもらえると思う」と述べたということですが、果たして市民の理解を得られるのか、今後の対応が注目されます。(デジタル編集部)


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