市長室にガラス張りシャワー室 市川市の新庁舎、追加工事で 「専用」に反論、市長「危機管理上必要」

市長室に設置されたシャワーユニット。写真は建設中(市川市提供)
市長室に設置されたシャワーユニット。写真は建設中(市川市提供)
市長室に設置されたシャワーユニット。写真は建設中(市川市提供)
市長室に設置されたシャワーユニット。写真は建設中(市川市提供)

 市川市の新庁舎(7階建て)で市長室にガラス張りのシャワー室が設置されていたことが26日、分かった。市議会で越川雅史議員(無所属の会)が明らかにした。新庁舎は昨年8月の一部利用開始を前に、4階の市長室も含め内部を市議らに公開。しかし、その際にシャワー室はなく、設置したのは同10月だった。市長室からしか入れない作りになっており、越川市議は「市長専用ではないか」と指摘。村越祐民市長は「想像の飛躍」と否定した。

 市によると、シャワー室は昨年10月に市長室内のトイレの隅に設置。災害時に市長や職員が使うことを目的に、同8月の部分開庁後に追加で工事を行った。費用約360万円には新庁舎建設に伴う余剰金を充てた。

 しかし、新庁舎では会議室や委員会室などがある5階に災害時を想定した職員向けシャワー室を3室設置済み。しかも問題のシャワー室は市長室を通過しなければ入れない仕組みになっていることから、越川市議は「市長専用では」とただし、設置が議員や報道関係者向けの公開後だったことに不信感をあらわにした。

 村越市長は市長専用との指摘について「想像の飛躍。決してそのようなことではない」と反論。「危機管理上、必要だった。必要に応じて新たに機能を追加することはあり得る。(市民に)理解してもらえると思う」と答えた。この日のシャワー室公開は応じなかったが、「市役所は市民のもの。必要に応じて公開することはあり得る」と述べた。


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