富津保険金殺人 海突き落とし実行役、起訴内容認める 千葉地裁で初公判

宍倉拓也さんが突き落とされたとみられる岸壁=2019年、富津市金谷
宍倉拓也さんが突き落とされたとみられる岸壁=2019年、富津市金谷

 富津市の港で2019年1月、千葉市若葉区の内装工、宍倉拓也さん=当時(23)=を生命保険金目的で溺死させたとされる事件で、殺人の罪に問われた住所不定、彫師、佐中佑輔被告(33)の裁判員裁判初公判が14日、千葉地裁(小池健治裁判長)で開かれ、佐中被告は起訴内容を認めた。

 事件を巡っては、拓也さんが勤務していた内装会社の社長で、拓也さんと養子縁組を結んでいた宍倉靖雄被告(49)ら仲間2人も同罪で起訴された。住所不定の内装工の男(51)はすでに、ほう助犯にとどまるとして懲役10年の一審千葉地裁判決が確定している。

 冒頭陳述で検察側は、佐中被告がかつて靖雄被告の下で働いており、靖雄被告に保険金殺人計画を持ち掛けられ、事件当日は釣り中の拓也さんを海に突き落とす実行役を担ったと指摘。計画的な犯行で重要な役割を果たし、結果も重大だと主張した。

 弁護側は、計画したのは靖雄被告で、佐中被告は彫師として一定の収入があったため保険金を得る目的がないと説明。事件に関与した背景として「靖雄被告の手下のような存在で(断るなどの)身動きができなかった」と述べ、積極性はなかったと反論した。

 起訴状によると、佐中被告は靖雄被告と共謀し19年1月27日午前5時25分~6時5分ごろ、富津市金谷の浜金谷港の岸壁から拓也さんを海に落とし、溺れさせて殺害したとされる。


  • LINEで送る