「助かる命も助からない」 千葉県医師会など感染拡大警戒 対策徹底呼び掛け 新型コロナ

県民に感染防止対策徹底を呼び掛けた入江県医師会長(左)ら=1日、県庁
県民に感染防止対策徹底を呼び掛けた入江県医師会長(左)ら=1日、県庁

 千葉県内での新型コロナウイルス感染急増を受け、新型コロナの専門家3人が1日、県庁で会見し「感染拡大が続けば一般医療への影響が避けられない。医療崩壊すれば助かる命も助からない」と述べ、県民に感染防止策に協力するよう呼び掛けた。特に東葛北部地域での病床使用率が高まり、高齢者施設でのクラスター(感染者集団)が増えていると指摘し警戒を求めた。具体的な対策として、県が求める手洗い・マスク着用などの基本的な対策の徹底や、感染拡大地域との不要不急の往来を控えるよう要請した。

 会見したのは、いずれも県新型コロナ専門部会委員の入江康文・県医師会長、山本修一・千葉大副学長、猪狩英俊・千葉大学病院感染制御部長。

 県内の感染拡大の広がりを「患者の伸びが急激で特に高齢者の患者の増え方が多く、危機的な状況」と指摘。感染拡大が続けば一般医療への影響が避けられず医療崩壊につながると警戒感を強めた。

 注目する指標として病床使用率を挙げ、特に感染者の多い「東葛北部」(柏、野田、松戸、流山、我孫子市)では74%に達していると危機感を示した。

 また、大規模クラスターが発生した場合に、病床確保計画の段階を現状の「フェーズ3」から最大の「フェーズ4」への移行も検討せざるを得ないと述べた。

 千葉大病院では「3」から「4」になると、病床は20から60に拡大。対応するには2病棟を閉鎖しなければならず通常診療を縮小する必要が出てくるという。

 感染拡大防止には「マスク着用」「手洗い・消毒」など基本的な対策の徹底し、県が示した飲食店への「酒類提供は午後10時まで」の要請に協力するよう求めた。


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